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不動産業界で18年働いていましたが、何か違和感のようなものをずっと持っていました。
年を経るごとに違和感がなんだったのかわかってきまして、この違和感は『不動産関連で仕事をしていると、お客様に真の情報を提供できない』でした。
どの会社も会社維持のため売り上げは必要なので仕方ありませんが、人生を変えてしまうほどの影響力を持った不動産だけは、客観的にお客様へ説明したかったという気持ちが違和感につながっていました。
今は、不動産に間接的にかかわる立場なので客観的にものごとが言えます。
この第三者的な立場を活かし、不動産について悩んでいる人のためになればというのが私の強い願いです。
不動産会社の裏側
まず、不動産関連を仕事としている会社がなぜ客観的にお客様と向き合えないのか説明いたします。
もちろん、真摯に取り組んでいる会社も多く存在しますので、すべての会社が該当するということはありません。
1.営業成績を気にしすぎる不動産会社
この思考の会社は少なくなってきていますが、不動産を営業で売買する、仲介する会社はまだまだ体育会系の思考が残っています。
営業ですので、会社へ売り上げを出してこそ存在価値があります。
営業するときにデメリットを全て伝えきることは至難の業です。
全てのデメリットを伝え、不動産を買ってもらうにはそれを補う営業力、会話術、準備力が必要です。しかし、そのような力を誰しもが持っているわけではありません。
そのため、メリットを全て伝え、デメリットは半分以下だけ伝えて終わり、お客様が喜んで買ってくれたからそれでいい、になっていきます。
困るのは数年後、数十年後のお客様です。
2.世間体を気にしすぎる不動産会社
最近はこちらの思考の会社が増えてきています。
正直、私としてはこちらのほうが問題だと思っています。
不動産はスマートに問題なく取り引きできればいい。スマートに売れそうもない訳あり不動産は取り扱わない。
これ、私が現役時代に他社の営業マンから聞いた言葉です。
聞いてどう思われますか?
訳あり不動産は確かに慎重に扱わないとクレームになりやすいのですが、知識・経験があればクレームなんて起きません。
最初から自身や会社の能力を上げることよりも、避けて通ればいい、という考え方が強すぎる傾向があります。
確かに、不動産は高額でクレームになると、高額請求を受けることがあるのは事実です。しかし、本当に悩んでいるのはスムーズに売れる不動産の所有者なのか、訳あり不動産の所有者なのかどちらなのでしょうか?
スポンサーリンク不動産業界はこれでいいのか?
もう一度言いますが、真摯に不動産に向き合っている会社は数多く存在します。ですが、全体的な流れを見ていると、間違っているほうに向かっているのではないかと危惧しています。
インターネットが発達した今、不動産業界も他社に負けじとインターネットの世界に力を入れています。
インターネットの力を借りるのは売り上げを伸ばすため必要ですが、インターネットのみに力を入れている気がしています。
これは非常に危険です。
次の項目の不動産業界があるべき姿でも説明しますが、アナログの力なくして不動産は扱えません。
それを忘れて、不動産をデジタル化し簡単にすぐ売れる、消費する商品と同列に扱っているとしか思えません。
不動産業界があるべき姿
あくまで不動産はアナログな方法で取り扱うべきだと思います。
そして、販売方法はインターネットに頼った、デジタルに頑張ってもらえばよいのではないでしょうか?
これも現役時代に聞いてびっくりした話ですが、ある会社では売却の依頼を受けている土地の隣地に訪問するのは禁止だそうです。
隣地とはデリケートな関係になっているときがあるのでクレーム防止のつもりなのでしょう。
しかし、隣地からは有用な話が聞ける場合が大半を占めます。むしろ、私はクレームなんて言ってくる隣地に出会ったこともありません。
例えば、隣地に確認しないとわからないこととして浸水実績があります。
浸水実績のハザードマップは、地元の有志の人が浸水したという報告を役所に上げて、役所がハザードマップに反映します。そのため、浸水したという報告がしてなければハザードマップに載っていないケースもあります。
ハザードマップに浸水実績が反映されていない可能性があるので、実際に浸水したことがあるか隣地から聞いて、新しい買主に伝えるのです。
浸水実績も確認せずに売るなんてどういう神経しているのでしょうね。
一生に一度の買い物になる可能性があるのに…
まとめ
不動産情報に偏りが多いのは知っていただけたかと思います。
個々の考え方、方針により仕方がないことです。
しかし、高額な商品については出来る限り、客観的な事実を説明するほうが望ましいのではないかと考えています。
私も会社員時代にはできなかった『不動産について客観的で公平な説明』を基本として、このブログ運営を行っていきます。
今後、どのくらいの人に見てもらえるかはわかりませんが、このブログを見て頂いた人にためになったと言ってもらえるよう努力していきます。
至らない部分ばかりですが、何卒宜しくお願い致します。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
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